ほころんだ顔を引き締めながらロサンゼルス国際空港に足を踏み入れる。

ここロサンゼルス空港、数年前から改装中なのだが

空港内施設の整備は、ほぼ終わっているように感じられた。

ガラス張りの通路から、一階の免税店などを眺めながら入国審査に向かう。

アメリカ入国には事前に電子渡航認証システム、

いわゆるESTAを申請しないといけない。

ESTAは在日米国大使館のHPより14ドルを払って申請できる。

ESTAと検索すると色々な申請HPが出てくるが、どれも胡散臭いHPなので

取得される方は必ず大使館HPより申請して頂きたい。

このESTA申請時の申請書とパスポートを握りしめ

いざ入国審査へ!

ここ入国審査の場所にはUS Citizen(米国人)とForeigner(外国人)の列がある。

係の方がいるので誘導に従って列に並ぶ。

今回も大柄なご婦人が大きな声で「ビジターはこっちよ~」と叫んでいた。

いや…

案内されていた。



Foreignerの列に並び、入国審査官との対面の前にKIOSKにて写真、指紋をとる。

このATMみたいな機械のおかげで最近ではあっという間に入国が終了。

便利になったもんだ、しかしネーミングが”キオスク”って…

日本語も対応なので日本語を選択しパスポート番号、ESTA番号などを入力し

指紋、顔写真を撮り、税関申告もまとめてここで終わらせる。

それが終わるとKIOSKからプリントさせるレシートを取り終了。

再度列に並び自分の番を待つ。

いよいよ入国審査官とご対面。

「何しに来たの?」「滞在は何日?」「いくら持ってる?」などお決まりの質問をうけ

ほどなくパスポートに入国許可のスタンプが押された。

このドスン!と押されるスタンプの音でホッとする。

第一関門突破



次はベルトコンベアーから流れてくるスーツケースを受け取りに

Baggage claimに向かう。

回転台には沢山のスーツケースが流れているので間違えないように自分のを探す。

目印はDONKのステッカー

無事に2個のスーツケースを引き上げ出口へと向かう。



次は税関審査

まあ税関審査は通過するだけで、いつもなんの質問もなく事が終わる。

時々ここで止められて手荷物検査されている方もいるがボクは未だ経験なし。

まあその時が来ても開けられてまずい物なんて持ってないし問題はないだろう。

機内で記入した税関申告書とパスポートを持って列に並ぶ。

さてボクの番、なんだかだるそうにカウンターに座る税関職員

申告書をわたそうとすると「いらないよ、はい行って」

今回もなんともあっさり税関審査終了。

後で知ったのだがKIOSKにて申告してるので、

機内で渡される税関申告書の記入は必要ないらしい。



さあて晴れてアメリカ入国

ゆるやかなスロープをスーツケースを押しながらゆっくりと出口に向かう。

出口ではお迎えの人でいつも混雑している。

お迎えの人たちをかき分け外に出る。

相変わらず臭い排気ガス、うるさく鳴るクラクション、人だかりの通路

LAXはいつもと変わりなく、忙しい。

レンタカー会社に電話をして送迎をお願いする。

でかいメルセデスのバンでヘクトルおじちゃんが迎えに来てくれた。

H「お~久しぶりだな~元気だったか?」

YS「元気だよ~そっちはどう?」

なんてお決まりの挨拶を交わし、さっさと荷物を載せ

逃げるように車に乗り込み、混雑から脱出。

陽気なメキシカンのおじちゃんは陽気なスパニッシュの音楽を聴いていた。

空港からレンタカー会社まで10分程度のドライブ

当たり前なのだが、通りを走るは見慣れない車達

ヘクトルおじちゃんは終始、何かを話してたが、

ボクは頬杖を突きながら軽く相槌を打ち、通りの車たちに視線を投げた。



少しのドライブの後、レンタカー店に到着。

日系のレンタカー会社なので受け付けもすんなり。

車の所まで荷物を運んでくれたヘクトルおじちゃんにチップを渡し、

車のキーを受け取る。

カローラを借りる予定だったのだが今回は無料アップグレードらしい。

Jeep RENEGADE がやってきた、しかも新車…

しかもまだナンバーすら付いていない。

これで乗れるんだから流石アメリカ自由の国!?

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荷物を積み込もうとすると誰か知らない人のスーツケースが運ばれていた。

頼むよ…ヘクトル…

慌ててスーツケースを他のお客さんと交換し、車に乗せる。

久しぶりのLAの道路と、新車のレンタカーに少々緊張気味

はてどうするか…時刻は12:00

まだまだホテルチェックインには時間が早いし…

とりあえずダウンタウンLAの倉庫に向かう事にした。

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緊張をほぐす為、聞き慣れた”KIIS FM”

ラジオのチャンネルを102.7に合わせる。

流れてくるは”TheMiddle” 

滞在中、何度となくこの曲をラジオから聞かされた。

緊張も忘れ、軽快にウエストセンチュリーブルーバードを東へ

そこから110フリーウェイにのり北上。

ダウンタウンに近づくにつれ、車は増し、相変わらずの渋滞に巻き込まれた。

この渋滞も、なぜか心地よく

降りそそぐ太陽光にハンドルを握る腕は焼かれ

全開の窓からは乾いたカリフォルニアの風

ラジオからは重低音

なんとなく深呼吸、

生き返った気がした。

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数時間を倉庫で過ごし、スタッフの方と明日の打ち合わせをしてホテルに向かう。

チェックインを済ませ、部屋に入ると前回同様、また冷蔵庫がない…

これではビールが冷やせない…

フロントに戻り冷蔵庫がないと言うと

「ごめんなさい、1、2時間待ってね」と…

1、2時間…ちゃんと持って来てくれるのだろうか?

シャワーでも浴びて、荷物をかたずけながら待つこと2時間

上半身裸のメキシカンの兄ちゃんが冷蔵庫を運んで来てくれた。

時間内に用意してくれるなんて予想外だった。

上半身裸も予想外だったけど…

設置が終わると同時に、部屋の電話が鳴る。

フ「フロントですけど~冷蔵庫来たでしょ?」

なんとなく自慢げ

Y「来たよ、ありがとう」

フ「他になにかありますか?」

Y「いいえ大丈夫、ありがとう」

なんの電話なのやら…




冷蔵庫も来たし、近くのTRADER JOE'Sまで食料の買い出しに行くとする。

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ビールとお気に入りのチーズディップをかごに入れ

一緒にセロリと人参、ブドウにチキンサラダも買う。

店を出るといい具合に陽が傾いていた。

暗くなり始め、なんとなく移動の疲れで眠くなってきた。




さっさとホテルに帰り食事を済ませ、ビールがぶ飲み。

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しばらく音楽を聴いて明日からの予定を立てていたが

固いベットと薄っぺらいシーツ

4個も並べられてる枕、柔軟剤のいい香り

移動で疲れたボクの身体と頭は

アルコールでほぐされ、

いつの間にか眠りについていた。








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写真は本文とは関係ありません(SpecialTHX Take-Shit!)










LosAngelesTripDay 2







つづく…
















The Middle : Zedd and Maren Morris, Grey







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