1年半ぶりにLA行きを決めた。

Californiaへは一昨年、Pizzの個展に行ったきり…

去年は色々あったし…

ボクの足も気持ちも、

なんとなくLAへとは向かなくなっていた。


今期に入り、在庫もなくなってしまった事だし

心機一転、リセットも兼ねて

LA行きのチケットを取り、渡米することにした。


出発当日。

福岡空港行きのバスに乗る。

何故か不思議といつも出発の当日は雨が降る。

今回も同様にどんよりと曇る空からは

雨が落ちていた。

早々に荷物を載せ、バスに乗り込む。

佐世保富士を横目に高速道路へと向かうバス。

約1時間30分の乗車

福岡国際線へと到着した。



今回は日本航空にてLAXまで向かうチケット。

まずは羽田空港に向かう。

福岡国際線から国内線のターミナルに向かう為

シャトルバスに乗り換える。

エレベータで国内線行きバス乗り場に向かうと

空色のシャトルバスは今にも発車しそうに

多くの外国人を乗せそこにいた。

急いで軽いスーツケース2個を引きバスに駆け乗った。

10分少々、空港場周道路を走り国内線ターミナルに到着。

福岡国内線ターミナルは現在改装中で

足場や工事中の簡易壁が乱立しており

とても歩きにくい。

スーツケース2個をゴロゴロと引きずりながら

工事中を抜け、ようやく航空会社カウンターに到着。

eチケットを取り出し、受付をする。

「お荷物の中にバッテリーやライターなどありませんか?」

と聞かれ、ない事を告げスーツケース2個を預ける。

やっと身軽になり一安心。

軽い足取りで登場口に向かう。

その前に出発保安検査場を通らないといけない。

ここで機内に持ち込む手荷物をX線で検査する。

同時に身体は金属探知機の門をくぐらないといけない。

ここではバックの中に大量の小銭や大きな金属を入れていると

開封検査されることが多い。

そのようなものは預け荷物に入れるといい。

液体も機内持ち込みには制限がある。

少量なら問題はないが、なるべく液体の類も預け荷物が賢明だ。

時計やベルト、携帯電話、などポケットに中の物も

バックと一緒にX線へと流れるトレイにほおり込む。

いつもの手順、慣れたもんだ。

と思いながら門をくぐった瞬間

ゲートの上のランプが赤く点滅。

???

検査員に止められる。

検査員「何かポケットに入れられてますか?」

Y「いいえ、なにもありません」

検査員「帽子と靴を脱いでもう一度ゲートを通ってください」

言われた通り再度くぐるとまた光る…

おかしい…手慣れたはずなのに…

検査員「ボディーチェックさせていただきます」

検査員は手に持った金属探知機で身体をなぞる。

すると左腕付近でブザーが鳴る。

検査員「指輪ですかね?」

といいながら再度左手に金属探知機をあてられる。

腕辺りでまた反応。

検査員「あれ?肘に何か入れてますか?上着を脱いでもらっていいですか?」

そうだ…2週間前に肘を骨折してしまいギブスは取れてのだが

バネ入りのサポーターをしていたのを忘れていた…

登場手続きには慣れていたのだが、

骨折には慣れていなかった…

不覚…

サポーターをX線に通され無事に通過許可

ていうか…X線かけなくても

ただのサポーター…

でもこうして過敏なほどに空の安全は守られているのだ。

ありがたい事です。


そんなこんなでようやく保安検査場を抜け

搭乗口に向かう。

おもわず、冷や汗をかいてしまった…

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搭乗口で駐機場に停まっているB777-200

これに乗るのかと眺めていると場内アナウンスからボクの名前が呼ばれる。

「搭乗口に来てください」と…

なんだ?こんな経験初めて…

搭乗口に行くと預け荷物にバッテリーが入っているとの事。

「開封をさせてください」と、ボク預け荷物が運ばれてきた。

ここでは自分では荷物に触れれない規則らしく

「少し離れてところで開封検査を見ててください」と言われた。

バッテリー?はて?

ふと思い出した、モバイルバッテリーを持って来ていた事を。

難なく検査員に見つかる。

「すみません」と頭を下げバッテリーを受取り

バックにしまい、また飛行機を眺める。

また少し冷や汗をかいた…

搭乗が始まり機内に向かう。


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1時間25分のフライトを経て羽田空港到着

着陸はかなり揺れて怖かった。

ここからリムジンバスに乗り成田空港に向かう。

このリムジンバス、予約が必要だが空いてるとすぐに乗せてくれる。

券売機にて3100円を払い、一番早いバスのチケットを購入。

乗り場に向かいバスを待つ。

本日のバスターミナルは強風

後で聞いたがこの日は関東地方は荒れ模様

風速20m以上だったとか…

バスターミナルでは色んなものが舞っていて、色んな人が追いかけていた。

少ししてオレンジと白色のリムジンバスなんてリッチな名前とは裏腹に

普通の高速バスが到着。

席に着き、揺られ1時間30分程度の乗車。

成田空港到着。

今度はカウンター、保安検査場、出国手続き、次々とパスしていく。

骨折にもバッテリーにもようやく慣れてきた。


さて今回、JAL国際線のシートはプレミアムエコノミー

ビジネスクラスとエコノミークラスの中間のこのクラス

ボクのお気に入り。

採用されるシェルフラットシートは

シート背もたれがシェルの中をスライドする仕組み

すなわち前席の背もたれがこちらに倒れてくることはない。

自分も後ろを気にすることなく全開リクライニングすることができる。

足元も広く機内ストレスも少ない。

JALさくらラウンジも使用できるし価格もビジネスクラスほど高くはない。

カウンター手続きも優遇されていてエコノミーより断然いい。

JALプレミアムエコノミークラス

おススメです。



というわけで、登場時間までラウンジでのんびりビールでも呑みながら

軽食をつまみ時間をつぶす。

ようやく搭乗時間となり、ほろ酔いで搭乗口に向かう。

搭乗の順番を待ちJRの改札のようなゲートを通る。

チケットのQRコードをかざすとゲートが閉じまた嫌な赤い光が点滅

またかよ…今度はなんだ?

係り員の方が「すみません、搭乗に関してお話がありますので少しお待ちください」

悪い事もしてないのに、また冷や汗が…

ゲートの少し端で待たされる。

ようやく係り員

「お待たせしてすみません、実は座席シートのリモコンが壊れていて…」

なんだ…そんな事か…

「ご了承願えますか?」と…

ご了承願うしかないよね…きっと…この状況…

「二度ある事は三度ある。」と昔の人はよく言ったもんだ。

ホントに今回はよく止められる…




座席に付くとやはりリモコンは壊れていた。

隣の方も同じように言われたらしく、赤いランプにビックリしたとの事。

いちいちそんなんで赤いランプつけないでください…

全く…

やれやれである。

機体のドアも閉まり、やっと出発かと思いきや…

強風の為、空港滑走路は渋滞中

機内で1時間ほど待たされ

ようやく離陸。

今回、何かと躓いた出国となってしまった。

なんとなく先行き不安…

そんな不安も機内で運んで来ていただけるスーパードライと

iPhoneより流れてくるNice For What のおかげで

程よく癒され、程よく忘れてしまっていた。 

機内滞在約10時間

1時間の出発遅れを難なく縮め、

予定通りにロサンゼルス国際空港に到着したパイロットに

心に中で拍手した。

「機長、ぶっ飛ばしてくれてありがとう!」



機体のドアが開かれると

気持ちのいい新鮮な空気と甘い香りがぶわっと一気に機内に流れ込んで来る。

瞬間、出発の躓きなんて忘れて

久しぶりのロサンゼルスにたまらなくワクワクする。


だが忘れてはいけない。

その前に入国審査と税関検査がある事を…

気を引き締めて現場に向かう。


だが…やっぱり、いい香り

自然とボクの頬はほころんだ。








LosAngelesTripDay 1











つづく…






Nice For What : Drake








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