LAXに到着した。
変わらないウェルカムサインに少し安心する。
入国審査場に向かう為の1階へと降りる階段手前でふと足を止める。
大きく張られた星条旗を眺めながら、「戻ってきたぞ!」と心の中で呟き
今回の旅に気合を入れる。
せかせかと歩く皆に交じり、躓かない様に階段を降り、
慌ただしい入国審査の列の最後尾に並ぶ。
パスポートと税関申告書を手に順番を待つ。
昔はここでかなりの時間、待たされてたのだが
今回はなんだか意外にサクサク進む列。
最前列に来てみるとみんな機械に向かって何やら入力操作している。
なんと!入国審査手続き簡素化の為、機械が導入されていたのだ。
これには驚いた。
最新式のATMみたいな日本語対応の機械を前に
少々緊張しながらも、情報を打ち込み無事終了。
プリントされた紙っきれが下のほうから出てきた。
この紙っきれを手に入国審査官の簡単な質問を受けるだけで
入国審査、無事通過。
なんということだ、あっさりイミグレーション終了
お次は預けた手荷物を受取回転テーブルの前で待つ。
やっと流れてきたボクのスーツケースは
取っ手がもげてやってきた…
あ~あ、、、
毎回どこかしら壊れてる。
そんな安物でもないんだけど…
まあ毎回32キロのパンパンの荷物、こき使ってるんだから仕方ない。
ホテル滞在中の暇な夜、HomeDEPTで材料でも探して、
ビールでも飲みながらのんびり修理するとしよう。
予定表の枠と、行かないといけない場所が一つ増えた。
次は税関検査
まあここは毎回、難なく通過できるので不安もなく
税関申告書を手渡し、バックの中身を軽く説明し、所持金を聞かれて
税関職員「Go!」
はい、終わり。
ようやく外へと通じるスロープを
取っ手が外れた押しにくいスーツケースを押しながら
ゆっくりと上がる。
出口にはお迎えの手作りサインを持って沢山の人がごった返していた。
その人達を縫うように避け、外に出る。
相変わらず、けたたましいクラクションと
排気ガス交じりの灰色の空気がボクを待つ。
レンタカーの送迎を頼むためiPhoneを取り出す。
今回始めて日本で使ってる携帯を海外に持ち出した。
SOFTBANKのアメリカ放題、ばっちり現地のSpritの電波をつかみ電話し放題。
孫社長に感謝。
恐る恐る電話をかけてみると通話品質最高レベルで電話がかかった。
到着場所を伝え待つこと15分
いつもと変わらない黒いバンでヘクトルおじちゃんがお出迎え
H「YASU元気か~久しぶりだな~」
Y「元気だよ~あなたは?」
H「元気元気~車買いなおしたぜ~」
Y「調子よさそうじゃね~かヘクトル」
世間話をしてたらあっという間にレンタカー屋に到着。
サクサクと手続きを終え
今回の相棒はプリウスC、日本でいうアクアだ。
人生初のハイブリットカーにワクワクするが
そのわくわくも、道路に出たとたん隣を走り去ったポルシェの後ろ姿に消え去った。
やっぱり、つまんね~こんな車
気を取り直し、ダウンタウンLAに車を向ける。
今回の旅、急ぐ用事は何もない。
カーナビもバックにしまったまま
記憶をたどりにのんびり車を走らせる。
カーラジオからはGreenLight
ボクの気持ちもグリーンライト
アクセルを踏む右足にも力が入る。
と、思いきや、、、
逆方向に車を走らせていた。
まだまだ感覚は戻っていなかったようだ。
センチュリーフリーウェイに乗り換え、110を北上
相変わらずの渋滞も
なんだか懐かしく
遠くに見えるダウンタウンのビル群も
冬の澄んだ空気に、
その輪郭は凛々しく
青い空はどこまでも深くて、高い。
LAの街に溶け込むように
カーオーディオのボリュウムを上げた。
State of CaliforniaTrip
Day 2
つづく、、、
Greenlight ; Pitbull ft. FloRida, LunchMoney Lewis